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エピデュオゲル
アダパレンと過酸化ベンゾイルの2種類の成分を配合した尋常性ざ瘡(ニキビ)を治療する塗り薬です。抗菌作用や厚くなった角質層を改善したり、炎症を起こした赤ニキビに対しても使用されることがあります。
商品説明
エピデュオゲルは、尋常性ざ瘡(ニキビ)を治療する塗り薬です。
患部に塗布することで皮膚の角化をおさえ、毛穴がふさがるのを防ぐとともに、抗菌作用や厚くなった角質層を改善するはたらきがあります。炎症性のニキビに対しても高い効果が期待できるので、炎症を起こした赤ニキビに対しても使用されることがあります。
アダパレン1mgと過酸化ベンゾイル25mgの2種類の成分が配合されており、配合剤として高い効果が期待されています。国内でも2016年11月から医師の処方が開始され、多くの医療現場で用いられています。
エピデュオゲルに配合されている2種類の薬剤は、それぞれ単剤でも発売されています。アダパレンは「ディフェリンゲル」、過酸化ベンゾイルは「ベピオゲル」の商品名で薬価収載されています。
単剤に比べて高い効果が期待できますが、皮膚刺激感などの副作用も強くあらわれるおそれがあるので、注意が必要です。
ニキビは医学的には尋常性ざ瘡と呼ばれており、治療においては皮脂の除去や毛孔の閉塞予防が重要となります。アクネ菌などのニキビの原因菌を除菌する目的で、アクアチム(ナジフロキサシン)やダラシンT(クリンダマイシンリン酸エステル)などの抗生物質を併用することもあります。
アダパレンには、表皮の角化細胞の分化を抑制するはたらきがあります。
また、レチノイド(ビタミンA誘導体)とよく似た骨格を持つことから、レチノイン酸受容体に親和性を有しており、遺伝子転写促進化を誘導することも知られています。角質剥離や表皮ターンオーバー促進、繊維芽細胞を活性化、皮脂分泌抑制など、さまざまな効果が認められています。
過酸化ベンゾイルには、アクネ菌や黄色ブドウ球菌などに対する抗菌作用と、角質溶解作用が認められています。酸化剤としてのはたらきもあり、その酸化作用による広い抗菌活性を有し、特にアクネ菌に対して高い抗菌作用を示します。
また、角質剥離作用も有しており、面皰を減少させるはたらきもあります。過酸化ベンゾイルの抗菌作用は、有効成分の分解により生成したラジカルによるものであるため、耐性菌を生じないことも知られています。